2007/09/30 (Sun) 15:51
色気の話

オノ・ナツメのマンガのなにがいいって、色気ですねやっぱり。
と、昔の映画を見ていて思いました。

チャンネルを変えていたら黒澤明の映画をやっていたんですが、三船主演の時代物。なんとか砦の三悪人という映画のようです。
颯爽と馬に乗ってかけぬける親父。
最近の役者とはまるで違うブレのない乗りっぷりが素敵すぎて思わずみいってしまいました。たくましいわかっこいいわ。
槍をふりまわして大立ちまわり、髭と眼力がすごいです。腰が据わってます。リンとしています。

で、男も女もすごく色気あるんですよ。生命力が濃いというか、ほれぼれします。
最近の役者って動きが危なっかしいし、無国籍料理みたいに軽くて淡白ですね。つまらんわ。
セットも綺麗すぎて生活感ないし。テレビ、つまらなくなってますよね・・・

日本で色気が残っているのは、かろうじてマンガと小説なのかな。ごく少数ですが。

そういえば、たまに「変な色気あるよね」とか言われてびっくりしましたが、性格の悪い笑顔をしているときにそういわれるようです。
・・・やだなぁ。

閑話休題。

榎本ナリコ+野火ノビタ 1 (1) 榎本ナリコ+野火ノビタ 1 (1)
榎本 ナリコ (2002/05/28)
双葉社
この商品の詳細を見る

エヴァブームにつられてつい。映画に影響を与えたエヴァ同人誌などをまとめたものです。榎本作品のテーマはすでにこの時期に出揃っている模様。
「ベルリン/天使の詩」という作品とエヴァを混ぜた小品がおもしろかったです。岡崎京子のゴダールマンガを思い出すな。
「ベルリン〜」は映画?見てみたいですね。

エヴァの映画、どうも見に行く気になれません。
素直に「わーい、リメイクだ!」と喜べるような作品じゃないというか、シンジ君と同世代で見たからどうもなんだか、びみょうな気持ちです。オウムの頃だし、神戸の頃だしね。
全部終わったら見るか・・・あ、その前にテレビシリーズを全部見てなかったです。うむむ。

それにしても、エヴァと「グレンラガン」は見事に対照的。
時代を感じますね。

2007/09/29 (Sat) 15:26
距離感

ひさしぶりに新刊コーナーにあるマンガを手に取りました。

GENTE  1 (Fx COMICS) GENTE 1 (Fx COMICS)
オノ・ナツメ (2007/08/28)
太田出版

この商品の詳細を見る

「リストランテ・パラディーゾ」の外伝で、リストランテを開いた頃のお話です。なので前の主人公ニコレッタは出てきません。ちょっと残念。
初老のいい男ばかりのリストランテに集う人々、静かな映画のような作品です。
連作短編集ですが、ひとつひとつとても素敵でした。押しつけがましくないぬくもりが、なんだかいいなぁとおもいます。
かっこよく年をとりたいと思うような。
一番好きなのは、老眼紳士じゃないけどオーナーさんですね!
でっかくて鷹揚として、ぬくぬくしたお人柄。
クラウディオは色気ありすぎて心臓に悪いからダメです(笑)。

2007/09/28 (Fri) 09:54
野球っておもしろい

おおきく振りかぶって (Vol.4) おおきく振りかぶって (Vol.4)
ひぐち アサ (2005/07/22)
講談社

この商品の詳細を見る

おおきく振りかぶって (Vol.5) (アフタヌーンKC (393)) おおきく振りかぶって (Vol.5) (アフタヌーンKC (393))
ひぐち アサ (2005/11/22)
講談社

この商品の詳細を見る

おおきく振りかぶって (Vol.6) おおきく振りかぶって (Vol.6)
ひぐち アサ (2006/03/23)
講談社

この商品の詳細を見る

キャッチャー阿部君の女房気質にもますます磨きがかかり、バッテリーのふたりがまぶしいです。
男の子が誰かに尽くす姿というのは、なんとも珍しい感じでおもしろい。

野球ってこういうゲームだったんだー!という驚きもあるし、ひとりひとりがほんとうに大好きになってわくわくします。
田島君も花井君も栄口君も、レギュラーだけじゃなく西広君のような補欠の子までしっかりと生きていてまったくぶれがありません。
田島君かっこいいですね。
1巻読み返したら花井君がとんがってて笑えました。今こんなに責任感の強いしっかりものなのに・・・!
それにして、一つ一つの試合をこんなにしっかり描いたらいつまで続くんでしょう?
それにアニメはマンガに追いついちゃったりしないんでしょうか?

アニメ意外に良くて驚きました。動いてると試合はわかりやすいです。
活気があって青春で、品もあるし。こうなるとなぜ深夜なのか???
「エマ」もなんで深夜なんだろうね?!
むしろエヴァの濃いパロディなんてしている「ハヤテの如く」のほうが深夜臭いのですが・・・
もう名探偵の小学生はいいので、たまに見ると推理とかぐだぐだで涙を誘われるので、いい加減7時台にも新しい風を入れましょう!

2007/09/24 (Mon) 22:09
やっぱりおもしろい

月下美人の花が五つ同時に咲いて、部屋中が甘い香りでいっぱいです。
一晩だけというはかない花。
満開は二時間ちょいです。
花びらが透きとおるように白くてうっとり。

酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND) 酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)
上遠野 浩平 (2007/03/30)
講談社

この商品の詳細を見る

ミステリーランドの一冊ですが、いつもどおりの上遠野ワールド。
見覚えのあるキャラがたくさんでした。
最後に意外な人が出てきて、なんだか感慨深かったです。

主人公は小学生なので、児童書といえないこともないかも。(見かけと違い、ほんとは児童書のシリーズじゃないそうです)
子供のころ読んだらかなりドキドキしそうです。世界の秘密を垣間見たような感じで。
子どもってこういう手加減なしのものが好きだからうれしいと思います。
手加減とかされたらすぐわかりますよね、チビでも。

上遠野浩平の容赦なくてやさしい哲学が語られていて、謎めいた展開と淡々とした語り口。
やっぱりすごく好きな作家さんです。

ミステリーランドはなかなか文庫落ちしないので、そこがちょっと困りますね。
装丁もかわいらしいけど、せまい部屋ではおき場所に困ったりもしますから。
わたしの部屋・・・最近やばいです。
本棚から本があふれていて、どうしようという感じです・・・・

2007/09/23 (Sun) 14:50
無駄のない

オリエント急行殺人事件 オリエント急行殺人事件
アガサ・クリスティ (1960/08)
新潮社

この商品の詳細を見る

うちにあったぼろい文庫なので、これとは表紙などまったく違います。ぼろいけどかわいい本で、カバーをはずすと本体は綺麗なオレンジでした。

これでクリスティは三冊目。
最初読んだときは子供だったのですが淡々としてまったくおもしろくなくて、この年ではじめて楽しんでいます。
シンプルで余計なもがなくて、読後感もすっきり。
雪で閉じ込められたオリエント急行で殺人事件が・・・というわけで、列車ものの元祖かと思います。
余計な後日談などなくていいです。
さすがクリスティ。

2007/09/22 (Sat) 11:43
いいコラボ

恋愛関係の本。意味もなく続けてです。

男に大人なんていない!? (集英社be文庫) 男に大人なんていない!? (集英社be文庫)
キム・ミョンガン (2006/01/20)
集英社
この商品の詳細を見る


「大人の男なんていない」、よリなんだかもの悲しい題。

著者は性人類学者出、マンガ家の槙村さとる氏の夫。この方の文章を読んで、内田春菊氏がマンガをつけるというスタイルです。ちょうどいい組み合わせで、読みやすいですね。

結婚やらセックスやら離婚やら出産やら母の呪いやら、女性のための現実的なアドバイスで、保険の教科書はこれにすればいいのにと思いまいした。
だれでもひっかかる所がひとつはありそうなので、お役立ちかと。

結婚を迷っている友人に貸そうかとも思いましたが、これを貸したら確実に結婚は延期もしくは中止になりそうなので、悩ましいところです。
昔社会学者の先生に、「男はあほだから女の子は見捨てず育てちゃってくれ」とか言われましたが、お母さんじゃないしねぇ。でも育てないとずーっと子供男ばかりという悲劇的なことになるのかも(哀しい)。

まああれだ、楽しく生きていけるよう心がけましょう。

内田さんの超がつく前向きさを見習いたいです。

2007/09/20 (Thu) 14:39
対談

陽が落ちてもまだ暑いというのが堪えます。
ぬるま湯をかきわけて帰る心地。
デパートなんてもうファー付のコートなんてありますが、ロングブーツなんて売っていますが、でもまだまだまだ、冬は遠いのです。
・・・だれがもう冬服を買うというのでしょう。
あ、ヨーロッパに行く人とか、そういうことなのか??


かの岡本太郎のパートナーだった岡本敏子とよしもとばななの対談。
敏子さんがものすごくかっこいいです。頭やわらかくて凛としていて美学があって、とても素敵な方です。こんなお年寄りの話って貴重ですよ!人生の師という感じです。
恋愛について、話しました。 恋愛について、話しました。
岡本 敏子、よしもと ばなな 他 (2005/09)
イーストプレス
この商品の詳細を見る

こんな人がそばにいるなんて、いいなぁ太郎さん羨ましいです。
話をきいて、岡本太郎にも興味がわいてきます。人生では常に絶対危険なほうを選ぶ、死んじゃう方を選ぶという生き方を貫き通したという・・・すごっ。

2007/09/17 (Mon) 23:22
カートレース

湿気ますね・・・
早く小笠原高気圧がぬけてくれればいいんですが。


友人おすすめのマンガというと、自分では絶対手にとらないようなのがあったりします。
これがまさにそう。正統派少年スポコンマンガ。ゴーカートレースのお話です。5巻まで借りました。

父子家庭で父親に迷惑かけないようなんでも我慢してきた少年カペタがゴーカートに出会い、初めて本気になっていく。
なんかどこかで見たことあるなぁと思ったら、あれですね。コロ●ロコミックのミニ四駆マンガとか、まさにあんな感じ。
熱血〜!ついていけないくらいな熱血ぶり・・・
男子のスポコンの世界はシンプルだなぁ。女子の国との断絶は日本海溝くらい深そうだ。

ゴーカートの天賦の才をみせつけ、でもこんなお金かかる競技に本気になっちゃってどうするの?というところで小学生編は終わりです。ほんとにどうするんでしょう??

ゴーカートの描写が迫力あるので、実物が見たくなります。

capeta カペタ (1) capeta カペタ (1)
曽田 正人 (2003/10/17)
講談社

この商品の詳細を見る


この絵、バレエマンガの『昴』の人ですか。
ずっとバレエしていた妹が怒り狂っていたあのマンガだな。
ぱらぱら見てみたら骨格とかポーズとかたしかに微妙というか、重力かかってないというか。ダンスあまり見ないんでしょうか。
怒るもしょうがないとはいえ、スポーツマンガ描いてやってる人を満足させるのって難しそう。
そもそもバレエはスポーツじゃないですけどね・・・

2007/09/14 (Fri) 00:01
ダーク・エイジ

N●Kのイタリア語会話がおもしろいです。
ラテン系の陽気であほな三人の男たちのバカ話がみたくて、イタリア語を勉強しているわけでもないのについ見てしまいます。
ほんとにあほでいいよ!

フラワー=デストロイヤー (白泉社文庫) フラワー=デストロイヤー (白泉社文庫)
那州 雪絵 (2002/09)
白泉社
この商品の詳細を見る

書影がありませんね。残念。
「ここはグリーン・ウッド」で有名な漫画家さんの、もっと前の作品をまとめた文庫です。
未来から紛れ込んだ不思議な花デストロイヤーで超能力少女になった高校生智恵ちゃんの「フラワー=デストロイヤー」シリーズと、デビュー作にはじまる姉妹作が収録されています。うまいことリンクしていて、テーマも同じかな。

那州雪絵さんの作品は、最初ただおもしろ楽しく読んでいるのですが、何年かして再読してみると「あれ、なんかすごく繊細な表現と洞察力、バランスもいいしで、実はすごい作品だったんだ」と思い、またしばらくして読むと、「この人天才だよ!」と感想がうつりかわったりします。ただ者じゃないです。すごいです。

グリーン・ウッドのイメージからは意外かもしれないけど、中高生のころのことを暗黒時代だととらえている漫画家さんで(わたしも実際そうだと思う)、それを、うっとなるほど的確に再現してくれる人です。
主人公はイライラして、そのイライラをどうしようもなくもてあましています。だから行動はちょっと過激。

デストロイヤーに不安な心に取り付かれてしまった内気で不器用な同級生との最終話「ダーク・エイジ」がすばらしかったです。
大変だったなぁ昔・・・まさにダークエイジでしたが、ああ、無事切りぬけられてよかったですよ、ほんとに(しみじみ)。
あと2,3話書く予定だったらしいので、ちょっと残念。愉快な仲間たちの活躍の場がなかったですね。
雑誌の都合とかで描かれることなく消えた作品って、惜しい!





以下コメント返信です。

続きを読む »

2007/09/11 (Tue) 12:45
星雲

星雲賞の結果を見ていたんですが、しらない作品がたくさんです。
あ、コミック部門の候補に「武装/錬金」がはいってる・・・そんなにいい作品なんだ。ふつうのオタクアクションファンタジーと思いきや、意外。
SFなのにノンフィクション部門がある・・・なぜに?!


メディア部門に映画「時をかける少女」。これはすごくおもしろかったです。

コミック受賞作は「ヨコハマ買い出し紀行」。最初ラジオ偶然聞いて、ラジオドラマだったんですが、原作もほんわりほのぼので詩情があってよかったです。
けっこう長いみたいなので、こつこつ読みたい作品です。
ロボットのアルファさんののんびりライフ。
ヨコハマ買い出し紀行 1 (1) ヨコハマ買い出し紀行 1 (1)
芦奈野 ひとし (1995/08)
講談社

この商品の詳細を見る

2007/09/08 (Sat) 12:12
夏風邪

うっかり風邪をひいていました。
急に涼しくなるから・・・熱くなったり寒くなったりで、ベッドにはりついてぐでーっとしておりました。
夏風邪はバカがひくっていいますからね。子供のころは11月くらいまで窓を開けて寝ても平気だったんですが。

鬼
山岸 凉子 (1997/06)
潮出版社
この商品の詳細を見る

妹が買ったマンガ。
妹はバレエをやっていてバレエマンガを集めていたんですが、山岸涼子氏の『アラベスク』はやっぱりすごくて、たまにバレエ以外の山岸作品も買ってきます。

でもわたしに言わせると、バレエだろうとファンタジーだろうと、どんなに綺麗でロマンチックな意匠で飾っても、この方のマンガはおそろしすぎます。
つきつめたテーマ、細くて折れそうな絵、登場人物の下向きな性格、情け容赦ないストーリー、角ばった吹き出し・・・こわっ!こわいですよ。
コメディタッチの作品でも、妙にキャラが思いつめやすい性格というか、根暗だし。

この本にはに作品収録されていて、歴史ものになると思います。
テーマは、向き合うべきものから逃げてしまった人たちがひきおこす悲劇と、それに巻き込まれた人たちの悲劇、でしょうか。

ほんとにぞっとするので、読むのは夏がベストかと。
表紙のお姫さまの姿は、見たくない聞きたくないというジェスチャですね・・・

2007/09/04 (Tue) 15:27
隔月雑誌連載なので

ようやくでたよと聞いて書店を覘くと、新刊コーナーにあったのはカルバニア物語ではなく「ラビット・ハンティング」の2巻。1巻出たのっていつだっけ・・・雑誌で読んでてずっと待ってたんですが、ちょっとあきらめていたんですが。
二冊同時のようです。めずらしいですね。
「ラビット・ハンティング」は2巻がすごい(はず)なので、ぜひ読んでみてください。わたしも購入したら感想書こう。
カルバニア物語 11 (11) (キャラコミックス) (キャラコミックス) カルバニア物語 11 (11) (キャラコミックス) (キャラコミックス)
TONO (2007/08/25)
徳間書店

この商品の詳細を見る

なぜかBL誌で連載のファンタジーです。掲載雑誌にもかかわらずフェミ色が強いんですが、飄々としていて深みが合ってとても素敵。感性がカラッとして距離があって、大人という感じです。

歴史初の女王が誕生したカルバニア王国で、こちらも初の女公爵に就任するエキューが主役です。
今回はほかに熟女の活躍が目立ちましたね。凄腕才女の領主で未亡人の二コールとか。
エキューの公爵就任もよかったですが、なにより再婚間直のエキューのパパがかっこよかったです。うーん、年とつるつる頭を差し引いてもいい男ですね!

2007/09/03 (Mon) 10:16

ひさびさに更新しました。一ヶ月ぶり?
おまたせしました。
あと拍手の中は空にしました。ちょっと書き続けられない感じだったので。
すみません。

2007/09/01 (Sat) 18:31
生身の人間が演じるには大変な作品

「有閑倶楽部」がドラマ化するそうです。
うれしいというより、「もうそこまでドラマのネタがなくなっちゃったんだな」とちょっと遠い目をしたくなる今日この頃です。
がんばってオリジナルのドラマを作ってくれ。

有閑倶楽部 (19) (りぼんマスコットコミックス (1421)) 有閑倶楽部 (19) (りぼんマスコットコミックス (1421))
一条 ゆかり (2002/11/15)
集英社

この商品の詳細を見る

大学の文芸部の部室に全巻あって、みんな黙々と読みふけっていました(笑)。
セレブ少女マンガの元祖ですが、これがダントツでおもしろいと思います。
「桜蘭高校ホスト部」とか「S.A」とかいろいろありますが、たぶん「有閑倶楽部」が一番(独特な)リアリティがあって主人公たちの活躍の親の七光り度が低いんじゃないかな、と。
セレブの子だけど意外とふつうな子、というより、親よりぶっ飛んでいる人たち。ちなみにわたしは警視総監の息子でメカマニアの弥勒が好きです。

あとこのシリーズの単行本に同時に収録されている大人な恋愛短編マンガがすごく素敵でした。
さすが一条ゆかり、芸の幅がひろいです。

| ホーム |

 BLOG TOP