2008/08/18 (Mon) 23:00
男性だからこその距離感

母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス 1111)母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス 1111)
(2008/05)
斎藤 環

商品詳細を見る

以前姉妹で話していて、
「母親の勢力圏から逃れるにはどれくらい離れればいいか?」
という話題になったのですが。
日本国内では、まずダメ。
外国でも、簡単に帰ってはこれなくて、なおかつ電話も簡単にかけられないほどのど田舎に住むしかないという結論になったことがあります。
つまり、縁を切るには、死別するか物理的に死別に等しいような状態にするしかないということなんですが。
でもこの本を読みつつ、本当は死んでも終わらないのかもな〜と思いました。

母娘関係に焦点を当てた本です。
母親とうまくいっていてもいなくても、一読の価値あり。
息詰まっている人も、状況を整理したり次の一手を打つ手助けになると思います。

一方的に娘を被害者にしていないところもいいですね。
戦い方を教わった相手を、本当に打ち負かすなんて無理だという言葉には深くうなずいてしまいました(笑)。

母が娘に尽くし、母への罪悪感で娘を縛る「マゾヒスティック・コントロール」の話がありますが、日本人の母親特有なのかなと思っていたら、そうでもないみたい。
でも日本は男女問わず、マゾっ気強い人が多すぎると思う(しかも無自覚ですし)。
マゾならマゾらしく、痛みを楽しんで生きろといいたい(笑)。

インタビューや漫画など、いろいろ具体的な話があってわかりやすいです。
表紙のよしなが氏の漫画も使われていました。
それにしても、この表紙のお母さん目が怖い・・・

愛すべき娘たち (Jets comics)愛すべき娘たち (Jets comics)
(2003/12/19)
よしなが ふみ

商品詳細を見る

イグアナの娘 (PFコミックス)イグアナの娘 (PFコミックス)
(1994/06)
萩尾 望都

商品詳細を見る

などなど。

男女の身体感覚の差の話しもけっこうありましたが、男の人って「体がぼろぼろ」っていわないんだそうです。
そういう感覚はないらしい。
多分、ただ「疲れた」とか「痛い」なんでしょうが、うーん不思議。
それを思うと、やおいちゃんのあの本体と擬体の表現って、かなりすごいと思います。
確かにあのくらいの距離はあるかも。

2008/08/14 (Thu) 22:41
自称

ようやくクーラーが故障している現場を母に確認してもらうことができました。
暑くなると動かないという嫌がらせのような壊れ方をしていて、修理のときはあっさり冷たい風を吐き出してくれたもので、壊れていると納得してもらえなくて(困)。
連日むしむしです。暑いな〜

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
ドストエフスキー

商品詳細を見る

いうまでもない古典。新訳が出てブームのようです。
うちには旧訳があるのですが(というか古い世界純文学全集があるのですが)、絶対不可能絶対読めないという難しさ。
海外の純文なんて縁がないのですが、そんなに面白いのならと購入しました(表紙も好き)。

古い名家の兄弟の話かと思っていましたが、ぜんぜん違いました。
強欲であほで女好きで道化な親父の下に生まれ、ほっぽらかされてばらばらに育った三兄弟のお話。
放蕩で高貴なドミートリー(先妻の子)、シニカルな無神論者イワン、清純で求道的なアレクセイ。
ばらばらに育ったのに、なんだか異様に縁の深い兄弟です。
まだはじめなのですが、親父さんの道化振りが尋常じゃなく、なんだかすごいです。
どうしてもふざけずにはいられない、どうしてもあほな事をせずにはいられないという・・・

訳もなめらかで読みやすく、新しい訳が出てよかったなと思います。
ただ、ヒステリーの後妻を「おきつねさん」、つまり狐憑きの女としているのはちょっと。
狐信仰はロシアにはないんじゃないかなぁ。多分これ悪霊憑きだと思いますが。



でもこの作品は、思い入れのある人が多いみたいで、電車で読むとニコニコしながらこっちを見つめてくるおじさんとかいろいろです。
自称文学青年に「君、文学少女?」とか薄気味悪いナンパをされたりとか(長々とものすごい自慢されました)。
あのぉ・・・私はどう見ても少女という年ではないですよね。
ほかにもいろいろセクハラまがいのことを言われましたが、腹立たしいので省略。
いい加減にしろー(怒)という感じでした。
文学なんていくら読んでも、人間性が育つとも限らないというよい例です。とほほ。


以下拍手返信です。





続きを読む »

2008/08/07 (Thu) 23:28
子供だって

子供のころピアノを習っていましたが(ちなみにブルク/ミュラーまでです・・・)、普通最初に使う教材ってバイエルですよね?
わたしは違いました。なんだか先生が魔がさしたらしくて(笑)。
姉がバイエルを使っていたので、他のものがやりかたかったらしく、ドイツの教材でした。
「メ/トード・ロ/ーズ」(メソッド・ローズですね)という、ちょっと暗めでマイナーな教材。
なんだか人生の暗示というか、将来のマイナー路線を予見されたようでした。
使っている人見たことがないですよー!
最初の教材なのに、曲調が重厚なんです・・・


探偵伯爵と僕 (講談社ノベルス モF- 40)探偵伯爵と僕 (講談社ノベルス モF- 40)
(2007/11/07)
森 博嗣

商品詳細を見る

有名作家が児童文学っぽい(その実大人向けの毒のある作品)を書くという企画シリーズの一冊からノベルズ落ちです。
あのシリーズはかたくなにノベルズ化や文庫化をこばんでいましたが、森氏の要請で実現したそうです。
ありがとうありがとう。にこにこ。
事件に巻き込まれた「僕」と、あからさまに怪しい人物「探偵伯爵(自称)」の物語。
小学生の内面がすばらしくて、びっくりしました。大人の妄想バイアスがまったくかかっていない。
いいですねこれは、大好きです。子供の頃読みたかったな。
伯爵たちの接し方も、「僕」を一人前に扱ってて好ましいです。

わたしも子供の頃こんなだったな〜
というか、児童文学は全部寓話というかファンタジーというか、そういうものとして読んでいたので。
感情の流れとか単純化しすぎている上に、大人の妄想が混ざっていて、まさか本気だとは思わなかったのですよ。
子供だって「僕」くらい考えるし、これくらい論理的だったりするし、もちろんサンタがいないこともサンタを信じているふりをすれば大人が喜ぶこともそれがあほらしい演技だってことも知っているわけです。
それでも子供ぶって見せるのは、子供が親切だからですが。
子供って大変だった・・・





以下拍手返信です。

続きを読む »

2008/08/03 (Sun) 23:10
まるで雑誌

いろいろと締め切りが重なり(運悪く!)、ああ胃が痛い・・・という感じです。
しかし本当にいがいたいのは私ではなく、印刷会社との交渉など一手に引き受けるN さんです。
Nさんごめん、がんばりますのでできるかぎりは!でもできるか正直怪しいような。

後書きに秋葉原の事件のことを書いたら全没くらいました。
暗すぎるからって。
でも今一番触れておきたいのってこの事件なんだよねぇ。同年代だし。
何度も大きな事件を起こしては世間様からモンスター扱いされてきた呪われた世代です(笑)。



刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)
(2007/01/10)
西尾 維新

商品詳細を見る

一ヶ月に一冊というハイスピード刊行されたシリーズ。
刊行中はど貧乏で買えませんでした。
西尾氏も私と同世代ですね。だからなんだという話ですが。

江戸時代っぽい日本っぽい世界を舞台にした、講談っぽいシリーズ。
刀を使わない伝説の流派、無刀流最後の後継者七花と、白髪美人の奇策士とがめが十二本の妖刀を集めるというお話。
一年だから十二本ですね。
むちゃくちゃに荒唐無稽です。
ストーリーがどうこうというより、会話が面白い。
小説というより芸です。芸としての洗練の極み。

2008/07/17 (Thu) 22:01
懐かしいかぎかっこの使用法

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22) (講談社ノベルス ニJ- 22)きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22) (講談社ノベルス ニJ- 22)
(2008/07/08)
西尾 維新

商品詳細を見る

なんだかいつの間にやらシリーズになっていますね。
閉鎖された学校が舞台でしたが3作目はロンドン行です。

1作目を読んだ時は絶対に続かないと思ったものですが、いつも裏切られて楽しいです。
妹至上主義の様刻君も退屈な悪魔の子弔士君も、前作があんなだったので、まさかまた出てくるとは思わなかった。
たちの悪い同人誌みたいな作品でしたが、これからどう舵をきっていくのか。
〈戯言〉シリーズみたいに明るく成長してほしくないなぁ…

西尾維新はすごいです。天才だと思うけど、どうすごいのか全然表現できません(笑)。
ちょっと肩すかし感はありますが、次作に期待が募ります。

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
(2003/11)
西尾 維新

商品詳細を見る

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス ニJ- 20)不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス ニJ- 20)
(2007/10)
西尾 維新

商品詳細を見る

| ホーム |

 BLOG TOP  » NEXT PAGE